コロナ(COVID-19) ワクチン接種2回目

今日はコロナ予防ワクチン接種の2回目のため外出した。

1回目の時は会場に人がたくさんいて,用意されたパイプ椅子全てに人が座っていたので,息苦しいような逃げたくなるような気持ちの悪さがあった。しかも8月初旬で暑かった。

9月第1週というのに肌寒く雨も降っていて,前回と同じ時間帯なのに会場にいる人も少なく,そんなに息苦しい圧迫感はなかった。受付や接種も前回のように何分も待たずにすぐに済んだ。

今回も接種後に15分間の様子見時間があった。前回はその待機場所が全て人で埋まっていたのに2列ぐらい席が空いていた。すると会場の係の人が,床に敷いたビニールシートやパイプ椅子の背に養生テープで貼られた番号札を剥がし始めた。カッターでテープを切ってベリっと剥がしているのを見て「カッター要らないよね。」とか「まだ客が(接種を受ける人間が)いるのに片付け始めるのもどうかな。」とか考えていた。

多分,その会場での集団接種は今日でお終いなのかもしれない。週末だし早く帰りたい気持ちがあって,今日はあまり混み合っていないと見て,片付けに取り掛かったのだろう。皆疲れているようだし仕方がないとは思ったけれど,ちょっと残念な気もした。

15分間,気分が悪くなるとかアレルギー発作や発熱とかがないかを観察する時間なのだから,あまりバタバタほこりは立てて欲しくないというのも正直な感想。いくら「どうせ誰も具合悪くならないよね。前回大丈夫だった人達なんだから。」と思ったとしても。

頭の中でずっと数を数えて15分間待つことにした。数を数えていると安心する。前回は天井のライトや天井板の数も数えたが今回は単純に数字を思い浮かべた。

12分ぐらいで経ってから看護師さんか係の人が来て,私の前の席の人に色々注意事項を伝えるとその人は帰って行った。すると係の人はそのまま私に向かって「まだ15分じゃないんですね。でも前回大丈夫だったんですよね。」と,いかにも急いで済ませたい様子で声をかけてきた。私は別に15分待っても良かったのだが,相手があまりに帰って欲しそうにしていたので注意事項を聞いて「おせわになりました」と帰ってきた。「もし外に出たところで倒れても知らないよ。」と思った。倒れなかったけど。

みんなコロナの蔓延で疲れてきているのだ。自分が罹患していなくても,絶えず注意をはらっても,感染に怯えているような生活が続いている。

みんな,早く普通の生活に戻りたいのだ。私でさえそう思う。

それにしても,接種会場の人達の帰りたい様子があからさまだった。でも疲れているんだろう。お疲れ様でした。

暖をとる猫 秋の気配

今週はずっと天気が悪く,秋の長雨というよりはまるで冬のような雨が降っている。室温は24℃ほどだが,携帯で調べたら外気温は19℃と出ていた。さすがにそれは低すぎるのではないかと思う。でも確かに肌寒い。

寒くなると動きが鈍るのはニャンコ達とカメのマイキー。

今のところマイキーはまだご飯を食べる元気がある。もっと寒くなるとヒーターなしではご飯を食べられなくなるので,それで考えるとカメ的にはまだ秋の初めなのだろう。

しかしニャンコ達にとっては寒いらしい。世界の猫の先祖は北アフリカのリビア砂漠に棲んでいたのだから,寒さに弱いというのはよくわかる。

今日のニャンコ達は,それぞれ暖をとることができる場所を探していたようだ。やはり彼らにとって今日の気温は低くて「もう秋なんだよ」と言っているのかもしれない。

兄弟トラ猫のフルフルとバルバルは寄り添って段ボール箱の中それもものすごく窮屈なところに入り込んで,姉トラ猫のキルファは柴ワンコのナナにぺったり張りついていた。アメリカンショートヘアのシムシムとキジトラのピーチ姫は,私のお腹の上や私の背中とソファの間,私が座って温まったところを狙って寝そべる。元気が良かったのはキジトラボーイのラッキーだけであった。

クッションと私の間におさまるピーチ姫

私の背中でぬくぬくしているニャンコはすごく可愛い。私みたいなものでも信頼してくれているのか,安心した表情をしている。そこまでたいしたものではないのに。ただただ可愛い。愛おしい。

ここにいてくれてありがとう。

ダンスに見入る猫

夏が終わるとはいえ,毛布を抱えてソファで丸くなってボォっとしているのはいささか問題がある。それはわかる。フラフラと歩いて台所へ行ってお茶をいれて,ソファに座って飲んで,またソファに横になる。

先日実家に行って以降動くのがしんどい。目が回って吐き気がする。薬の量が変わったからかもしれないが,そうでないのかもしれない。薬の調整で,体調が悪いことははっきりしたが,精神的に何かが良くなった感じはしない。何もかも自分以外の誰かが経験していることのようで,自分がどこにもいない感覚がある。

それでも何とか目を覚まして,何か自分ができることはないかと考えている。

気力がある時には読書したりYouTubeを見たりする。読書といっても,聖書(時々コーランとか「正法眼藏(しょうほうげんぞう)随聞記」)か三島由紀夫の「午後の曳航」(たまたま英語版がそばに置いてある)かコミック(「チェンソーマン」とか「呪術廻戦」とか「僕のヒーローアカデミア」とか)そういう組み合わせになってしまう。でもこれが結構元気をくれる時もある。それについてあとで書いてみたいとは思っている。

今日はYouTubeで最近BTSの次に気に入っているTomorrow X Together (トゥモローバイトギャザー)を見ていたら,キジトラ猫のラッキーが肩に乗ってきた。まさか見ていないだろうと思ったのだが,TXTのメンバーが踊る動きと同じように視線が動いている。「え? ラッキー見てるの?」とちょっと驚いた。

肩に乗って携帯画面を見るラッキー

うちのニャンコ達は皆NHKの「世界ねこ歩き」は大好きで,テレビの前にちょこんと座ってじっと見る。テレビの中の猫達が動くとその後を追いかけるように移動して,テレビの裏まで探しに行くことがある(ぐるっと一周して「あれ変だな?」という表情になる)。

でも人間には興味がないと思っていたのだ。きっとダンスする時に手がヒラヒラするからではないかと思う。

試しに肩から膝の上に移動させると,目を閉じて寝に入ってしまう。TXTを見せると目を開けて前足をのばしてくる。

前足を画面にのばすラッキー

やっぱりダンスを見てるんじゃないかな?という気がする。テレビの調子が悪いから今日は携帯で見ていたけれど,録画した番組があるから,後で大画面で見せてみよう。

猫の目は本当に色々なものをよく見ている。

猫の毛カット

アメリカンショートヘアのシムシムは,床でへそを上にしてゴロゴロすることが多い。いわゆる「へそ天」である。

そのせいなのか換毛期だからかよくわからないが,背中側のアンダーコートの毛が絡み合ってしまい,毛玉というかフェルト玉のような塊になってしまう。普段はファーミネーターという犬猫用金属ブラシでブラッシングしているのだが,ついにファーミネーターまで受け付けないほどに固まってしまった。

仕方がないので,フェルト状になった毛を根元からハサミでジョキジョキ切ることにした。これからはファーミネーターだけでなくまめにシャンプーをしようと思う。彼女の場合はムース状のドライシャンプーを使っている。

シムシムを迎えて初めの頃はショートヘアという名前に騙されてしまった。もっと早くに毛刈りに彼女をならすべきだった。

アメリカンショートヘアは毛足が長い。アンダーコートの毛がもふもふしている。リビア山猫そっくりのうちの三姉弟キルファ,フルフル,バルバルや実家近くの山で拾ったラッキーや仕事していた頃に職場の駐車場で拾ったピーチ姫とは明らかに違う。どの子よりも毛が長い。

子猫の時にトリマーさんに連れて行ったことがあったが,大暴れしたのちに脱力していたので獣医さんに相談したら「猫はトリマー行かなくていいんですよ。」と言われた。その際にファーミネーターを紹介されたので,その後はトリマーさんには行っていない。それに今は経済的にもトリマーさんに行くのは難しい。

ファーミネーターでブラッシングすると面白いように毛が抜けるので,これで大丈夫と油断していた結果のフェルト状毛玉だった。

たくさんジョキジョキしたので,お尻周りにベルトでもつけているように白くなってしまった。アンダーコートの毛は白いが外側は黒い毛が多いから。一応シムシムはシルバータビーと呼ばれる白黒灰色のシマシマである。私の中ではアメリカンショートヘアという括りではなくて,トラ猫である。

お腹がベルト状におハゲのシムシム

白い部分が広くなっている腰回り

うちでここまで毛が固まるのはシムシムだけである。他の5匹には全くそのようなことはない。シムシムだけがペットショップで出会った猫で,他のニャンコ達は保護猫である。ペットショップの子猫ルームという所で,他の猫達がじゃれたり遊んだりしている時に,1匹だけ他の子が食べ残したご飯をガツガツ食べて回っていたのがシムシムである。しかも値引きされていた。なんだか自分を見るようで即決でシムシムを家に迎えることにした。

当時家には柴犬のナナしかいなかったが,ナナは甲斐甲斐しくシムシムの面倒を見てくれた。トイレの後にお尻を舐めてやったり,体や耳の中を舐めてグルーミングしてやったり,追いかけっこをして遊んだりした。それが原因でもないだろうが,シムシムは他の猫達との仲がよろしくなく,ナナと仲良しである。そして猫的なグルーミングをあまり自分でしない。一般的に人懐こいと言われるアメリカンショートヘアでありながら,人間も猫も大嫌い。懐いているのは私と夫ぐらいである。亡くなった母のことは嫌いではなかったようだが姉のことはかなり嫌っている。

性格のせいなのか,育った環境のせいなのか,よくわからない。これがシムシムなのだと思っている。

シムシムという名前はアラビア語で「胡麻」の意味。色が白黒だったので血統書は無視してそう名付けた。血統書にはものものしい名前が書かれていて覚えるのが面倒だったのもある。血統書にある名前というのは,おそらくどの血統かわかるように代々の名前を入れているから長くなってしまうのだろう。アラブ人にもよくいる。「誰々の息子の誰々の息子の誰々の息子のなんとかかんとか」みたいな名前。

でも夫にも私にも血統書の名前は本当に面倒で,アラビア語で発音しやすくて白と黒の色の特徴がわかる「胡麻=シムシム」にしたのだ。

シムシムは他の猫達と遊べない。うまく関わる方法がわからないようだ。ペットショップで初めて見た時もそうだった。だからこの子はADHDでASDの私のうちにいるのだと思う。そういう縁だったのだと思う。11歳になったシムシム。この子との時間を大切にしたい。しかし今日の彼女は毛刈りでお怒りモードである。

電動草刈り機と夫

夫はずっと,私の実家の敷地の草刈りもするのだと言っていた。

私がかつて住んでいた実家の建物は台風に被災して壊れてしまったのだが,敷地はあるし,同じ敷地内に姉が離れを建て、今は彼女が療養のためにそこにいる。

離れは,元々は実家で溢れかえっていた本の(1万冊ぐらいあったので大分処分もした)書庫として姉が作るはずだったのだが、今は亡くなった母が建築に口を挟んできて,反論するのが苦手な姉が言い負かされてしまった。姉はお金を出したのに,自分の希望がまるで反映されない建物ができてそれを受け入れるしかなかった。今もそれは彼女のトラウマになっている。

私にとっても自分の本があるから,母が勝手に設計士さんに出した要望の建物が,紙でできた本を保管するために適さない構造だということは,腹立たしいことではある。母は何に関してもそういうところがあって事態を厄介にすることが多い人だった。

それはさておき,敷地の雑草は夏の暑さの中元気よく大きくなってしまっている。道路から見ると,離れの建物が見えないので廃墟のようだ。

仕事柄草刈りにうるさい夫は,その雑草の林が気になって気になって仕方がなかったのだ。

以前は叔父の家からガソリン式の草刈り機を借りて来たり,草刈り機を持っている親戚に頼んで刈ってもらったりしたのだが,いつもそれでは申し訳なかったので,姉が「うちも草刈り機買おうか。」とボソッと呟いた。夫は「草刈り機買うの?」とルンルンしていた。姉は草刈り機のことは何も知らないので,夫と私が話し合ってマキタの充電式草刈り機はどうだろうかと提案した。

https://www.makita.co.jp/product/li_ion/mur190udrg_mur191udrg/mur190udrg_mur191udrg.html

フル充電で稼働する時間の長さと,回転部分の刃,動きの強さ等を考えて,18VのU字ハンドルにした。

14Vだと少し弱いとか,組み立て式はうまくはめるのに力がいるとか聞いていたので,稼働時間の違いも含めて18Vが良いのではないか,と姉にも説明した。

実家の近所の皆さんはガソリン式草刈り機が普通なのだが(叔父や従兄弟の草刈り機もガソリン式),ガソリン式にしなかったのは姉と私の性格を考えると,安全にガソリンを保管するということに少し不安があったから。それに姉は車の運転ができないので,ガソリンを買いに行くこともできない。その上ヘビースモーカーである。引火したら怖い。また,私は以前キャンプ用のガソリンを使うストーブを持っていて,ガソリンの保管が面倒だったという経験がある。そういういくつもの理由があって,充電式の草刈り機にしようとなった。

夫は「マキタ」と聞いてとても喜んだ。仕事でマキタの工具を使うことも多く,使い方も知っているし製品として信頼もしているから。「マキタ?良かったそれは良かった。」と嬉しそうだった。

昨日,夫は私と姉のために昼食の準備をし,皆で美味しく食べてから一休み(その間私は皿洗いと油の処理,姉は昼寝)。その後私は姉に頼まれて買い出しに行き,夫は離れの建物周りの草刈りをしてくれた。

かつて母屋があった部分は雑草の高さが1メートル以上(だから道路から離れが見えない)で面積も広いので「これは今日は無理だね。後で連休の時にやった方がいいね。来月かな?」と夫は言っていた。草刈り機を使いたいのでワクワクしている様子が見られた。

秋になってさらに冬に近づいたら,雑草は枯れるんだろうな,なんて考えてしまったが,夫が嬉しそうなので9月に彼が2日続きの休みが取れたら「その時は草刈りをお願いします。」と言っておいた。

ワクワク感が持てる草刈り機というのがあることが分かったのだった。

夫の作るファラフェル(ひよこ豆コロッケ)

昨日,夫の休みが取れたので,彼が前々からずっと気になっていた実家の草刈りと姉と私へのランチご馳走の日と言うことになった。

ランチといっても,どこかへ食べに行くのではなく,夫が中東料理「ファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)」を作ってくれるというもの。

夫は料理が上手でよく自分で何かしら作っている。彼のお母さん直伝のパレスチナの料理(レバノン料理とほぼ同じだが時々違う)や自分で考えたオリジナルなど。味も美味しいし盛り付けもきれい。料理をするたび,同じ料理であっても味が違ってしまい2度と同じものが作れない私とは大違いだ。

最近はファラフェル用の抜き型を買ったので,盛んにファラフェルを作っている。

私は今のところ毎日しっかり食べるというのは難しく,2日に1回ぐらいレトルトカレーを温めもせずパックから食べたり,箱買いのクロワッサンを時々かじったりしている。夫は私の調子が悪くなり始めた頃は「美味しいご飯ができたよ」と料理してくれていたのだが,私が食べられなくて悲しい顔をするので「食べられる時には言って。美味しいもの作るから。」と言ってくれるようになった。

彼は仕事が力仕事なので毎日しっかり食べている。今回のファラフェルは休みの時に大量にタネを作って小分けして冷凍していた。前からずっと「食べて食べて」と言っていたのだが,なんだかんだで私の調子が悪かったのだ。

私の姉の状態もあまり良くないことを知っているので,夫は「お姉さんにも食べさせたい。」と言っていた。姉は私と違い,毎日食事はしているので行く日を伝えて心構えしてもらった。

ファラフェルのタネというのは,一晩水につけたひよこ豆をミキサーで砕いて,重曹を少々,パセリやコリアンダーの微塵切り,おろしニンニク,塩とスパイス(クミンとかカルダモンとかパプリカとかシナモンとかお好み)を混ぜてこねて(見た目は餃子の中身に似ている)丸い型で抜きながら油に落として揚げて作る。

一括りに中東と言ってしまうけれど,言語や料理は大分違うところもあって,エジプトだとファラフェルではなく「ターメイヤ」と呼んでいて,ひよこ豆だけでなくソラ豆を潰して加えている。でもそのターメイヤをファラフェルという地方もある。料理は地方によって形態が変わるのは,きっとどこでもあるのだろうけれど。

揚げたてのファラフェルをそのまま食べても美味しいが,ピタパンにホンモス(ひよこ豆とレモンとオリーブオイルとニンニクの塩味ペースト)を塗って,トマトやレタスやキュウリのピクルスなどと一緒に挟んでレモン味のねり胡麻のソースをかけるとすごく美味しい。普段ピタパンは夫が暇な時に作るのだが,今回は市販のトルティーヤでくるりと巻いてみた。オリーブも添えてみた。

ファラフェル,付け合わせレタスと青唐辛子,オリーブのピクルス,ホンモス,タヒーナ(ねりごま)ソースと野菜

姉のいる実家に行く道すがら「何が必要だったっけ?」と夫と二人で話し合いながら買い物をした。普段行く自宅近くのスーパーには普通にキュウリのピクルスやオリーブピクルスの瓶詰めがあるのだが(一番良いのはイオン系の「やまや」というお店),そのスーパーにはすごく小さなキュウリのピクルスのパックしかなかったので数袋買った。トルティーヤは当然だけどなかった。事前に買っておいて良かった。ホンモス(フムスという人もいるがアラビア語ではホンモス)は夫が大好きな業務スーパーで買ったもの。

普段なかなか同じものを同じ時に一緒に食べられないことで,いつも夫には申し訳なかった。一所懸命私を喜ばせようとしてくれることに(自分の料理の腕を自慢したい気持ちが1〜2割ぐらいあるが)感謝した。本当に久しぶりに「美味しい」というのはこういうことか,と思った。でも普段は無理なのだ。それがやっぱり残念。でも一緒に食事をして一緒に美味しいと思えることは素晴らしい。私は前日から「明日の昼は食べる」と身構えて胃を空っぽに近い状態にしていたが(姉も同様にしたらしい),それがなくても揚げたてのファラフェルを挟んだ中東風サンドイッチは,じんわりと美味しさが感じられた。じんわりじんわり嬉しい。

姉も,一口かじった次の瞬間「すごく美味しい」と泣きそうになっていた。

そのようなわけで,今回の夫による「ランチ大作戦」とも言えるランチ会は大成功だった。

自立支援(精神科)のための医療費助成制度

昨日,自立支援受給証の更新手続きに行った。正式名称は「自立支援 医療費自己負担額上限管理票」という。

これがあるおかげで月に2〜3回の心療内科への通院や,必要に応じた検査を受けることができている。なかったら,生活への負担が大き過ぎてとてもではないが通院できない。もし自立支援がなかったら,診察料や処方料や投薬料で1回につき6〜7千円かかってしまう。特に検査費用は高額なので,検査まで行ったら1度に1万円は軽く超えてしまうのでとても助かる。

30年以上頑張って働いて,独身時代が長かったし結婚しても子どもを亡くしてしまったので,税金も年金も健康保険も普通の人達より倍ぐらい払ってきたことを言い訳にして(扶養家族がいないと税金や年金や健康保険は扶養家族がいる人の2倍かそれ以上ぐらいになる)「ごめんなさい」と思いつつ社会福祉のお世話になることにした。

この支援制度を使うと,医療費負担が一般的な3割ではなく1割になる。その1割負担で支払っていって1ヶ月の合計が1万円までが支援対象になる(今年度から改訂。以前は2万円だった)。1万円を超えると3割負担になる。支援の上限は収入や職業の有無などによって変わってくるらしい(関係ないことは詳しくは聞けない)。私は職場に籍だけは残っている,休職という形である。

私の場合の支援受給対象の疾患は「うつ病」「適応障害」になっている。食事ができない,動けない,外に出られない,眠れない,などなどの症状がある。症状は人さまざまだろうが,心の病気や発達障害は外から見てもわからないので,なかなか苦しさがわかってもらえない面はある。

外に出られないという症状ならばわかるだろうが,眠れないとか食べられないとか家の中では這いずって移動しているとかは,家族でないとわからない。仕事をしていた時は職場でだけ(昼だけ)他の人と同じものを食べていたが,昼休みに嘔吐して食べ物にされた動物や植物に申し訳なくなることもあった。

「自立支援医療費自己負担額上限管理(自立支援と略したい長いから)」の対象となるのは市町村によって基準が変わることもあるが,ほとんどのところで「うつ病」「てんかん」「統合失調症」「双極性障害(躁鬱病と呼ばれている)」は認められている。それ以外も「などなど」のくくりで認められることがある。

私がこの自立支援制度を使い始めたのは2年前で,本来は1年ごとに更新手続きが必要なのだが,昨年はコロナウィルス感染拡大予防のために公的機関でも間引き業務(というのか?)が行われていて,自動的に更新されることになったのだ。なので今年が初めての更新になる。来年からどうなるかは,まだコロナが蔓延しているのでわからない。

自立支援の申請に必要だったのは,まず市の書式の診断書を医師に書いてもらってから,市の書式の申請書と(課税納税状況を調べていいですかという)同意書,自分の印鑑と健康保険証とマイナンバーのわかるもの(申請書にマイナンバーを書くところがあるから)。

クリニックに通い始めた頃はまだ仕事をしていたので気にならなかったが,収入がなくなれば通院はできないのだ,ということにかなり後になってから気がついた。通院始めの頃は,夫が大怪我をして手術入院したり母が末期癌で入院したりで支出も多かったので自分のことは後回しにしていた。当時は支出に関係なかったが,姉に自傷の傾向があり何度も救急搬送されていたので精神的にいっぱいいっぱいだった。そして極め付けは台風が実家を洪水で流して壊した。

頭も体もいっぱいいっぱいの時,医師から「仕事を続けていると自分の命がもっともっと削れますよ」と言われ,クリニックの受付の方から自立支援制度の案内プリントをもらって「休んでいいのかな。」と思いはじめた。それでもその後もしばらくは仕事を続けていたのだが,ついに自分がどこで何をしているのかわからなくなった。

私にはADHDがあるので,物事の順番づけが難しい。まず社会的な仕事は最初にやらなくちゃとは思う。次に何をどんな順番でするかがわからない。仕事,親の病気,姉の心の病気,夫の怪我,全員が入院していること,台風で被災して壊れた実家をどうにかしないと・・・と考えていたら頭が動くのを拒否した。

自分が壊れる前に自分が自分を助けてやらなくてはいけないと,今なら思う。家族が皆倒れて家も倒れて,それでも私は誰にも「疲れた」ということができなかった。仕事ではいつも笑顔で元気いっぱいなふりをしていた。

自分が助けないといけない,誰も自分を助けられないのだ,と思う。だから,自立支援制度を使ってでもなんでも自分に必要なケアをしなければいけない時があるとも思う。そうでなければ,たとえば,車を運転していていきなり手を離して遠くを見てしまうかもしれない,電車が入ってくる時にホームから足を踏み出してしまうかもしれない。誰にでも他人に察してもらうことを待つより,自分が動けるうちに自分を助けて欲しいと思うのだ。

低気圧時の体調不良 ADHD・ASDの私の対策 

今日は曇っていて湿度が高くジメジメしている。だが,いつもの低気圧の日のような体調不良はあまり出ていない。ゆっくり眠れたからかもしれない。いや低気圧がまだそんなにひどくないのかな?

ゆっくり眠ることは体調不良にはとても効果がある。それは誰でも知っていることだと思うけれど,なかなか眠れないのが現代社会の構造なのだろう。

家にずっといる生活になって,1年近くは眠ることができなかった。薬も飲んだけれど,落ち着いてベッドにいることができない性格なので,薬を飲んでから動き始めてしまうこともあり,動いている間にちょうど「眠りに入る」薬の効果が出ている時に興奮状態で眠れないまま朝,ということがたびたびあった。

ADHDがある場合「落ち着いて」「じっとして」というのは本当に大変。いつもワチャワチャ動き出してしまう。体全体が動かなくても目がキョロキョロしたり手が動いたり体を揺らしたり。

なので,睡眠薬だけでなく精神安定剤(私の場合はデパス)を使う必要がある。それに,子どもの頃から眠っている時に全身が緊張して朝になったら余計に強張っている,ということが続いているので,緊張をほぐすためにも安定剤が必要。

かかりつけのクリニックでは,デパスには依存性があるから減らすように,少なくとも増やさないように,と注意を受けている。睡眠薬を使うようになってから安定剤が増えることはないが,それ以前は「眠りを持続するため」という目的にまで安定剤を使っていたので量が増えてしまい,クリニックで「気をつけて行きましょう」と言われた。それで,眠る前に動き出さないようにするための精神安定剤,眠りを持続するための睡眠薬,という処方になった。

眠れたから今日はさほどではないと言っても,低気圧は体調を崩しやすい。

以前読んだ漢方の本や製薬会社のホームページなどには,低気圧で体に水が溜まる,という記述もあったけれど(製薬会社が漢方も出しているところだったせいか?),漢方はよく「水が溜まる」と言う。

水が溜まるかどうか知らないが,体内の圧力というのはいつもあるわけで,体の外の気圧がその体内圧より下がってしまったら,圧力が低い方に引っ張られるようにして体内の水分や血管のような柔らかい器官が膨れるだろうから,体がむくんだり,血管拡張から頭痛が起こったりする(片頭痛は血管拡張が原因と神経内科の医師に言われたことがある)と思う。体がむくむと力もなかなか入らないし気持ちが悪い。血管が拡張したら頭痛以外の問題も起こるだろう。

大抵の人は「仕事だから」「学校があるから」「部活動だから」と何かしら「〜だから」を根性の土台にして,薬を飲んだり,清涼飲料水などでリフレッシュしたり,頑張っている自分を心で褒めて脳内ドーピングしたりして我慢している。

でも,障害があると頑張りたくても頑張れない理由がある。

一つはすでにたくさん薬を飲んでいること。鎮痛剤との相性が悪い場合は普段から飲んでいる薬を優先することになる。抗うつ剤,精神安定剤,てんかんの薬,等々グレープフルーツを筆頭に柑橘系と組み合わることが厳禁の薬もある。上でも述べたけれども,睡眠が普通にとれないケースもあり(1日中起きているような状態とか),体力的に持たないこともある。

一つは過敏。障害のない人より感覚に過敏がある場合,痛みでもだるさでも倍以上の重さでのしかかってくるようだ。

発達障害のある子どもさんと関わることが多かったが,低気圧が近づくと異様にハイになって走り出し飛び上がり最後に疲れて倒れ込む,泣き出す不機嫌になる,体温が安定しない,呼吸が乱れる,などなどのケースがあった。みんな頑張っているのだが,感覚や神経の過敏さは容赦なく体を中から責め立ててくる。

「頑張れ」「根性がない」と簡単に言うのは,無知のなせる暴力だと思う。同じ天気の下にいても,体や神経の作りが違うのだ。ガラスと鉛は同じ強度ではない。

私は「頑張れ」と言う言葉が子どもの頃から大嫌いだった。どう頑張ればいいのか具体的に言ってくれればまだ良いのだが,漠然としていて方向性も何もなく無責任な言葉だ。ASDの人間には具体的に何をどうするか伝えてくれた方が良い。ADHDの子は一般的な「頑張り」を見せることが難しい。それ以前の行動がコントロールできていないのだから。

なので,低気圧の日に具合が悪い人間に対して「頑張れ」とか「根性」とか,あまり言わないで欲しい。具体的に解決策を示して欲しい。だがそれはその場では無理かもしれないが。

解決策の例1:温かい風呂に入る。自律神経を調整してリラックス効果と体内外の圧の調整ができる。足湯や手湯も良い。

解決策の例2:温かいものを食べる。これも体を温めて自律神経を調整する。(片頭痛にはコーヒーか紅茶を飲みなさい,と神経内科の先生に言われた。それは血管の拡張を抑えるため)

解決策の例3:マッサージ  耳たぶマッサージが効くと知られているけれど,むくみは足や腕が辛いからリンパに沿ってマッサージするといい。

解決策の例4:少し横になる。足を少し高くすると体内の水分の流れが良くなる。

解決策の例5:エアコンで室内の気圧を調整する。

解決策の例6:昼寝。デスクについていてもいい。子どもだったら,床にウレタンマットでも敷いて休み時間にゴロゴロさせてみてはどうか。

時代が変われば全てが変わるもので,数年前までは「運動中に水分なんかとるな」と言われていたし猛暑の中でもランニングとかあったものだが,今ではそれは狂気の沙汰である。

だから時代がかわったのだから,せめて職場に長椅子のある休憩室とかあると良いと思う。それが無理なら絨毯やラグを敷いた部屋を作って休憩時間にゴロゴロできるようにすると良いのではないだろうか。あとデスクについていてもいいから昼寝。もう自分には関係ないんだろうけれど,しんどい中で「頑張って」心身を痛めつけている人達がいるんだろうと考えてしまうのだ。

そんなことをしみじみ考えた体調がまあまあマシな低気圧の日(今日の天気は低気圧自体がそんなにひどくないのだと思うけど)。

猫の皮膚保護ウェア

うちのピーチ姫には,猫のアレルギー性皮膚炎がある。それで先月末にも動物病院でステロイドの注射をしてもらい,今回はじめてアレルギー性皮膚炎に効果があるというプラセンタのサプリメントを購入したのだ。

で,プラセンタのサプリが効くかどうかはまだわからない。様子見というところ。サプリメントの効果が現れるとしたら多分1〜2ヶ月は最低でも続けないといけないと思う。人間でもそうだから。

ピーチ姫のアレルギー性皮膚炎は,大体2ヶ月に1回ぐらいの頻度で現れる。それで2ヶ月に1回はめちゃくちゃ舐めたり噛んだりして「おハゲちゃん」になってしまう。

1度ハゲると毛が生えそろうまで時間がかかるわけだが,やっと毛が生えたと思ったらまたアレルギーでハゲ,というのも困る。

そこで,ピーチ姫にはハゲが気になる時や,「ちょっと舐めすぎじゃない?」という時には「(犬猫用)皮膚保護ウェア」を着せるようにしている。できるだけ彼女にストレスがかからないようにしたいのだが,ピーチ姫の舌は何故か他の子よりザラザラが激しくて,舐めすぎるとすぐハゲてしまうのだ。彼女に舐められると,私でも「あ,イテッ」と感じてしまうくらいなので。

ピーチ姫のウェアは「Full of Vigor」というネットショップで購入した。

https://www.full-of-vigor.jp

皮膚保護ウェアを着たピーチ姫,仲良しのラッキーと取っ組み合いをしても大丈夫

皮膚保護ウェアを着ていると,ザラザラの舌で舐めてもハゲなくて済むのだが,あまりにも舌がザラザラなのでウェアが毛羽立ってしまうのは仕方がない。ピーチ姫用に購入したウェアは,縫い目が外に出ていて皮膚に当たらないのも良いし、素材の通気性と伸縮性も良い(と動物病院の先生にいわれた)。お尻周りはちゃんとトイレに行ける仕様になっているが全身をすっぽり包めるため脱げる心配もあまりない(全くなくはない。ピーチ姫が器用なので)。

うちは子どもがいないのと,私がASD,ADHD,HSP,および適応障害のため非常に外出を苦手とする体質なのでレジャーにも何にもいかない。だからなんとかなっているけれど,ワンコとニャンコには,多分子どもにかかるくらい時間や経費がかかっている。結構大変な時もある。でも彼らがいるから生きていられる自分がある。彼らは私の子どもだから。彼らに感謝しつつ自分がしなければいけないと思うことをしたい。

イワン・チャイの効能 期待してます

ロシアの方からイワン・チャイというハーブティーをいただいた。ヤナギランの葉や茎や花を発酵させて乾かしたものと,カシス(日本語では黒スグリ)の葉を発酵・乾燥させたものとを混ぜ合わせてある。

袋の外側から中身が少し覗けるようになっている。

湯を注いで少し経つと紅茶のような色になってくる。

イワン・チャイはロシアでは健康増進のハーブティーとして好まれているのだそうだ。

 ・ヤナギラン(柳蘭)は抗酸化作用や免疫力をあげるなどの効能があり,細胞の老化を防ぐ(防ぐというよりゆっくりにする,じゃないかと思うが調べるとそう書かれていることが多い)。また利尿効果があり,尿酸排出も行うのでリウマチなどを予防する(らしい)。中性脂肪を下げる(らしい)。

 ・カシスの葉,というかカシス自体にはポリフェノールやアントシアニンが豊富に含まれている。眼精疲労や疲労回復に一役。またビタミンCも含まれている。風邪や喉の痛みがある時に摂取すると症状が緩和する(らしい)。血流をよくするので肩こりや冷え性に良い。

等々の効能があるそうだ。「らしい」を何度も書いてしまったのは,私は研究者でも医者でもないので無責任なことは書けないと思うから。

だが実際にロシアでは「イワン・チャイを飲めば癌にならない」「病気にならない」「若々しくいられる」と皆に愛飲されているのだそうだ。これは,夫が彼のロシア人の知人から聞いた話。夫はおよばれした際「いやぁ,ロシア人があんなにお茶を飲むなんて知らなかった。」と感心して帰ってきた。

香りがほんのり甘くて,味もなんとなく甘みがあるような気がする。甜茶ほどは甘くない。ハーブティーらしいハーブティーだなという感じがする。

ヤナギランというのはアカバナ科ヤナギラン属の植物で,日本にもあるそうだ。しかし近年都市化が進んだところでは絶滅してしまっているそうで,田舎の方にあるそうだ。関東北部や東北にはまだあるらしい。北部から東北部のヨーロッパに多いそうなので,多分涼しい方が良いのだろう。ロシアだからヨーロッパ東北部? でもロシアは日本のすぐ隣から広がっているから特にどの辺なのか? モスクワなんてドイツの近くじゃなかったか? でもウラジオストクは日本の北海道のすぐそこ。とにかく,日本にもある花だそうなので,絶滅しないように自然を大切にしてもらいたい。

カシスというと思い出すのは,「灰色の脳細胞」で有名な名探偵エルキュール・ポワロ。アガサ・クリスティ自身が作品の中で冗談で「何度も殺してやりたかった」と言うくらい,衣食住へのこだわりが強く時に理不尽なほどで,お酒は嗜まずにカシスのシロップを飲んでいる(コーヒーや紅茶よりココアが好き)。それを見る人たちが「ゲッ」となるシーンがよく出てくる。

カシスにも抗酸化作用があるそうなので,きっと「灰色の脳細胞」が活性化されるのだろう。ちなみにアガサ・クリスティは第1次世界大戦時には負傷兵の手当てなどをするために志願していて,その時に薬の知識も得て,それが小説の中でも生かされているという。「推理小説の女王」の中では,カシスが名探偵を作り出す薬だったのかもしれない。

このところ中性脂肪の値が上がってきているし,目も疲れるので,イワン・チャイの効能に期待したい。