7匹目のニャンコ②

ニャンコを保護してから1か月以上になった。

その間にある事件というか、面倒なことが起こってしまい、鬱状態がひどくなってしまった。

気持ちはふさぐが、猫は可愛い。だが、やっぱり気に掛かる。

何が気に掛かるかというか、市役所の環境関連の課の職員さんが、おそらくは善意なのだろうが、ものすごく余計なことをしたために、関係ない人が入り込んできて、事態が厄介になってしまったのだ。

具体的に言えば、飼い主でない人が、市役所に私が近隣にポストしたチラシを見た、と連絡をしてきたのに対し、私に何も断りなく、市役所員が勝手に里親になって貰おうとしたのだ。

ある日、市役所から電話が来た。「チラシに出ている猫は野良猫だという情報があった」とのこと。詳しく聞くと、

1 情報を寄せてきた人は、市内在住の人ではく、東京都内に在住。こちらの市内に空き家を所有していて、時々様子を見に来る。

2 東京からこの市内へ、時々空き家の様子を見に来た時に、さらに時々見かける猫がいたので餌をやっていた。

3 情報をくれた人の話では、その猫は周辺の人の話では前からいる野良猫である。

4 その猫は何度か出産したことがあり、近隣の人が里親になったりすることもあった(らしい)。

5 ずっと出産するようでも困るので、いつか保護して不妊手術を受けさせた方が良いかと思っていた。

6 情報をくれた人が、その猫の様子を知りたいので写真を撮って欲しいと言っている。

ということであった。

それを聞いて「きっと、ごくたまにであっても餌を与えていたことから、今保護されてちゃんと世話してもらっているかどうか気になるのだろうな。」と私は思った。

それで、市役所の人が2人、私の家に来た。

その猫はケージに入れておいたが、自分の飼っている6匹の猫が、いつもと違う慌ただしい様子に「何かある、まずいことかも」と感じたらしく、皆、ソファの下や段ボールで作っただダンジョンに隠れてしまった。

だが、役所の人がくる時刻になってしまい、仕方なく、リビングと玄関のドアをしっかり閉める(リビングのドアを開ける時には、玄関ドアをしっかり閉め、玄関ドアを開ける時にはリビングドアを閉める、とにかく猫に注意)ようにした。

市役所の人たちは、件の猫の写真をケージ越しに撮ったのだが、ケージの柵が邪魔になるというので、仕方なく、ケージのドアを開けた。だが、室内なので薄暗く、カメラのシャッタースピードが合わない。何回も何回もシャッターが切られるが、写真のディスプレイはぼやけていた。

それでもやっと「これなら判別できる」という写真が撮れて、市役所の人たちは帰って行った。

これで済めばよかったのだが、この後、事態はややこしくなってしまった。

よく考えれば、飼い主でもない人のために、わざわざ保護猫を保護した人間の個人たくまで来て写真を撮っていく、というのも、かなり変ではあったのだが。

どうして、市役所が、一市民の生活を脅かすようなことをするのか、という事態になっているのだ。今、本当に参っている。

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