猫の首輪

以前にも書いたがうちのニャンコ達は首輪をしている。猫首輪のことを少し詳しく書いてみる。

ニャンコ首輪には,それぞれのの名前と私の名前と連絡先がわかるような札が付いている。それはどこのどんな首輪でもデフォルトだと思う。また猫に限った話ではなく,犬の首輪でも同様だ。

今使っている猫首輪は,縮緬(縮緬)の丸い紐で作られたもの。前にもちょっと書いたが「ぽぽねこ」というネットショップで購入したもの。

「ぽぽねこ」さんでは,猫関連の製品を扱っている。猫の術後やアレルギー性皮膚炎などで体を舐めないように注意する場合のエリザベス・カラーだと食事やトイレが大変なので,それに代わるエリザベス・ウェア(全身ウェア)なども販売している。うちのピーチ姫には少しサイズが大きいので,彼女は別のショップの製品を使っているが,他のニャンコのサイズだと「ぽぽねこ」さんのウェアがちょうど良い。

縮緬丸紐の首輪の良いところは,毛並みに首輪の癖がつかないこと。とても軽いので老齢の猫でも首への負担が少ないこと。こすれて地肌が見えてくることがないこと。

https://www.poponeko.jp/?gclid=EAIaIQobChMIqoKYz7ay8gIVTTVyCh3VcArlEAAYASAAEgK3l_D_BwE

シムシム(11歳)の後ろ姿 
首輪の色は紫

前は革製に真鍮のプレートを嵌め込んだ首輪をしていた。その首輪もとても気に入っていた。だが古くなったのと,シムシム,フルフル,バルバル,キルファの4匹が10歳以上になったこともあり,真鍮のプレートと金具付きではないものにしてみた。

https://www.kubiwan.com

そちらは「サクラ犬具」という主に犬用の製品を手作りしている工房の物。猫首輪も作っている。真鍮のプレートと金具と言っても,首輪自体は軽く華奢な仕上がりになっている。例えて言うとブレスレットのような感じ。

だが年をとったからか少し毛の量や生え替わりの速度も落ちてきたので,より軽い首輪にしてみたのだ。

ちなみに柴ワンコのナナは,「サクラ犬具」さんの首輪を使っている。

犬の首輪は当然として,どうして猫の首輪にもこだわるか,というと,昔実家で飼っていた猫が行方不明になってしまったから。

実家では私が生まれる前からたくさん生き物を飼っていて,犬や猫も何世代もいたわけだが,最後が悲しすぎる子達がいて,その原因はやはり飼い主であった私と家族の無知が大きかったと思うので。

犬のフィラリアとかウィルス感染症とか,猫の逸走とか・・・・。私が子どもだったこともあるが,私の両親も全然わかっていなかった。

猫のジムニーが逸走して行方不明になってしまったのは,私が当時仕事で別の町に住んでいて,母と姉が下痢をしたジムニーをキャリーに入れず抱っこした状態で動物病院に連れて行ったため,入口で犬に出会ってびっくりしたジムニーが逸走したから。

私は猫はキャリーで運ぶようにしていて,実家にはキャリーをちゃんと置いていたのだ。だが,私がアパートにいる間に,両親がキャリーを虫カゴ代わりにして親戚の子どもに渡してしまっていたのだ。私の猫用キャリーだったのに。

ジムニーが行方不明になっても,母も姉も私が怒るだろうからと私に電話も何もしてこなかった。実家に帰った時,実家に預けていたジムニーがいつものように私を出迎えに玄関に来ないことで両親も姉も隠せなくなって本当のことを話した。

いなくなった2日後に事態を知った私は,動物病院付近を雨の中歩き回って,通りがかる人達や商店の人に尋ねて回った。だがジムニーは見つからなかった。

もし両親と姉がジムニーがいなくなってすぐに電話してくれていたら,それはちょうど仕事の休みを取りやすい時期だったのだから,私はすぐに駆けつけただろう。でも彼らは「自分達が猫キャリーを他人にやってしまったから」「いつもキャリーの話をされているのに抱っこして病院へ行ったから」「きっと怒るから」と問題を隠していた。もともと彼らは人間として問題のある人達だったがそれは別の話だ。私は祖母のことは信用していたが,両親がキャリーを勝手に親戚の子供にやるとは私も祖母も考えもしなかった。

それはさておき,もし猫首輪をしていたら,せめて見つけた人が知らせてくれたかもしれない。そう思う。猫に首輪をつけることはほとんどなかった時代だが,それ以来「猫を飼うなら猫にも首輪をつける」と心に決めた。

猫の首輪というのは,犬の首輪とは構造が違う。犬用首輪を猫に使うと危険である。

猫は3次元で移動するので,ジャンプした時に何かに引っかかってしまうこともある。猫用首輪は何かに引っ掛かったらバックルが外れるようになっている。セイフティバックルである。犬用首輪にはセイフティバックルはない。外れない代わり首輪が何かに引っかかったら首がしまって窒息死してしまう。しかし,セイフティバックルが外れたら首輪はその場でなくなってしまう。どうしようか悩んでいた。

「サクラ犬具」さんの猫用首輪を買った時,セイフティバックル(すぐ外れるバックル)の他にシリコンゴムのベルトが付いていた。これがあると,引っかかった時にバックルは外れるが首から落ちないので,首輪がだらっと垂れた状態になる。

そのシリコンゴムからヒントをもらって,「ぽぽねこ」さんの首輪にもゴム(よくある手芸用のというかパンツのゴムというか)をつけてみた。これがうまくいっている。暴れ回ってバックルが外れてもゴムで首にぶら下がる。ゴムだから伸びるので,引っかかった時に首はしまらない。

今でも猫達犬達に申し訳ないと思う。無知ゆえに彼らと別れなければならなかったことが辛い。だから,自分の意識を変えて知識を得て行けたらと思う。だが,失ったバディはもう帰らない。とても辛い。その気持ちの繰り返しになる。

せめて,首輪と名札,せめて自分にできることをしたいと思う。

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