BBCがガンダムをトランスフォーマーと間違う

昨日あたりあちこちのニュースに出ていた。

イギリスのBBC(NHKみたいなところ)が,オリンピック競技の背景に映り込んだお台場のいわゆる等身大のガンダムを「トランスフォーマー」と紹介したので,世界中のガンダム・ファンやトランスフォーマー・ファンを怒らせたみたいだよ,という記事。

トランスフォーマーだって,元はアメリカのおもちゃが日本に渡って日本で改良されてアメリカに逆輸入されたものだから,日本と関わりがあるといえばある。でもガンダムではない。

どこの国にどんな観光地があるか名所があるか,などはその国に興味があって調べている人ならわかるかもしれないが,BBCの人も普通の人で,つまり何も知らなかったのだろう。

トランスフォーマーに関しては,映画はあまり好きではなかったがリンキンパークの音楽は好きだった。YouTubeから貼り付けようと思ったが「再生できません」なので諦める。タイトルは New Divide と What I’ve done 特にWhat I’ve done は人間が地球でどんなことをしてきてどんな問題や悲劇が起こっているかを表現している。リンキンパークにはそういった人間の脆さや危うさを表した曲が多くてビデオも面白い。リード・ヴォーカルのチェスター・ベニントンが亡くなってしまったことが何とも切ない。きっとこの世で生き続けるには繊細すぎた人だったのだろう。

ガンダムは最近「閃光のハサウェイ」という映画も公開されて,ファースト・ガンダムで頭の中が止まっている私には「え? ブライトさんて一回ミライさんに振られてるよね。いつ結婚したの?」という驚きが先に来た。

ブライトさんというと,アムロを引っ叩いて「父さんにも殴られたことないのに」というやりとりがあったなぁ,なんて思い出す。

これを頻繁に思い出すのには理由がある。

私と夫が結婚して間もない頃に,ADHDあるあるの「怒り出したら自分で止められないし,なぜ怒っているのか本人もわからなくなる」状態になった私が夫を怒鳴りつけてしまった時に「怒った。お母さんにも怒られたことないのに。」と返されて「キミはアムロ・レイかぁ。」と言って笑い出して元に戻ったという経験があったから。

それ以来,夫に対して何かムカッとなっても「彼はアムロだから」「坊やだからさ」と心の中で呟くとエヘヘと笑いそうになるのである。よくよく深刻な場合は,私の顔が「深刻だ」という顔になって誰のことも見なくなるので夫にはわかる。そうすると「怒る?」「怒ってる?」と機嫌を伺ってくれるのだが,その様子は『ぼのぼの』に出てくるシマリスくんお「いぢめる?」みたいである。

それはさておき,BBCやっちゃったなぁ,というか反響がすごかったらしい。また,同じガンダム・ファンの中でも「あれはユニコーン(ガンダムの型)だ」とか「ユニコーンならライトはこの色でなければ」とかとても盛り上がっている。間違ったことに対して怒る人があまりいなくて,寧ろ助け舟を出しているようなコメントがたくさんあって面白い。

私は諸事情あってTwitterは見るだけで自分ではやらない。例えば,自分の中では,ある一つの単語を思い浮かべると,次々と連想して言って全く違う方向に行ってしまうことがしばしばあるから。それはBBCのガンダムの話を書いているのに夫のシマリスくんぶりになってしまうのとほぼ同じ。

実はこれのせいで学生時代は授業中に板書をノートに書けなかった。それは,後で書こう。また長くなるから。

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