うちの姫の猫エイズ

うちには6匹の猫がいる。彼らは,自分の立ち位置は人間や犬や亀より上だと思っているように見える。一番チビの子でさえ,いきなり柴犬さまにシャーッと威嚇してくることがある。ただし,普段は犬とも亀とも普通に仲良くしている。

さて,一番チビ猫の名前は「ピーチ姫」という。何かの版権に関わっていたら困ると思いつつ,諸事情あってこう名付けた。小柄で器量よし,私と同居の犬猫に対しては甘え上手であるが,見かけによらず気が強い。そして私以外の人間を寄せ付けない。私の夫でさえも遠巻きにされている。子猫の頃は夫の膝に乗って遊んだものなのだが。

ピーチ姫は猫エイズのキャリアである。免疫系を強めるというサプリメントを毎日飲んでいる。他の5匹の猫さん達には,猫エイズ予防ワクチンを接種している。猫以外には感染しない病気なので,犬には特に猫エイズ予防はしなくても良い,と獣医さんから言われている。

ウィルス感染やストレスなどないように体調管理に気をつけて,なんとか今月末で「うちの子」になってから4年になる。うちの子になった当時はとても元気いっぱいだったが,一度私の実家に帰省するのに同行させ,ストレスからか気温差が激しかったからか風邪をひいてしまい,ご飯も食べられなくなってきたので,獣医科医院に行ったところ「猫エイズ」という検査結果だった。インターフェロンの注射をしていただいて,「ご飯が食べられるようになれば大丈夫だけれど,このまま体力が落ちたら危ない。」と獣医さんに言われ,帰宅してからキャットフードをドロドロにして注射器のシリンジで給餌した。ピーチ姫は嫌がってすり抜けようとし,シリンジからキャットフードが飛んで,ピーチ姫も台所の床もドロドロがついて,それを見ながら涙が出てきた。「食べないと死んじゃうんだよ。お願いだから食べて。」と泣きながらピーチ姫を押さえて口を開けさせた。

その頃は母が癌で闘病しており,私が手術の付き添いや洗濯物届けや買い物で,仕事をしながら母のいた病院と実家と自分の家を往復していた。職場は車で1時間ほど,病院は反対方向に車で1時間半,実家はそこからさらに車で1時間半。

正直言って,体も心も辛かった。

ピーチ姫が体の大きい夫を怖がるので,ケアは私がやるしかなかった。睡眠なんてほとんど取れない毎日だった。それでもピーチ姫がだんだん食事を嫌がらなくなり,段々に固形のものが食べられるようになると嬉しくて嬉しくてまた泣いた。

現在,獣医さんに薦められた「アラミントリプル」というサプリメントを毎日与えている。だが,ピーチ姫はシリンジを見ると逃げていくので,何かしらの餌(チュールとか何か)をチラつかせながら(しかし実際はチュールはあげない)与えている。もし風邪をひいたような時には、すかさず処方されている抗菌抗ウィルス剤の粉薬を与える。

初めて我が家にやってきた翌日に,同じ獣医さんに検査していただいて「猫エイズなし」の結果だったのだが,「おそらく感染したばかりだったから検査に引っ掛からなかったのでしょう。」とのことだった。

なので,赤ちゃんの時,子猫の時の検査で何かの猫エイズではなくても,しばらく後に再度血液検査をする必要もあるのだと思う。とにかく様子がいつもと違うという時には、すぐ病院に行くようにしている。

あと5日で,「ピーチ姫のうちの子記念日」である。このまま元気でいてほしい。

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