イワン・チャイの効能 期待してます

ロシアの方からイワン・チャイというハーブティーをいただいた。ヤナギランの葉や茎や花を発酵させて乾かしたものと,カシス(日本語では黒スグリ)の葉を発酵・乾燥させたものとを混ぜ合わせてある。

袋の外側から中身が少し覗けるようになっている。

湯を注いで少し経つと紅茶のような色になってくる。

イワン・チャイはロシアでは健康増進のハーブティーとして好まれているのだそうだ。

 ・ヤナギラン(柳蘭)は抗酸化作用や免疫力をあげるなどの効能があり,細胞の老化を防ぐ(防ぐというよりゆっくりにする,じゃないかと思うが調べるとそう書かれていることが多い)。また利尿効果があり,尿酸排出も行うのでリウマチなどを予防する(らしい)。中性脂肪を下げる(らしい)。

 ・カシスの葉,というかカシス自体にはポリフェノールやアントシアニンが豊富に含まれている。眼精疲労や疲労回復に一役。またビタミンCも含まれている。風邪や喉の痛みがある時に摂取すると症状が緩和する(らしい)。血流をよくするので肩こりや冷え性に良い。

等々の効能があるそうだ。「らしい」を何度も書いてしまったのは,私は研究者でも医者でもないので無責任なことは書けないと思うから。

だが実際にロシアでは「イワン・チャイを飲めば癌にならない」「病気にならない」「若々しくいられる」と皆に愛飲されているのだそうだ。これは,夫が彼のロシア人の知人から聞いた話。夫はおよばれした際「いやぁ,ロシア人があんなにお茶を飲むなんて知らなかった。」と感心して帰ってきた。

香りがほんのり甘くて,味もなんとなく甘みがあるような気がする。甜茶ほどは甘くない。ハーブティーらしいハーブティーだなという感じがする。

ヤナギランというのはアカバナ科ヤナギラン属の植物で,日本にもあるそうだ。しかし近年都市化が進んだところでは絶滅してしまっているそうで,田舎の方にあるそうだ。関東北部や東北にはまだあるらしい。北部から東北部のヨーロッパに多いそうなので,多分涼しい方が良いのだろう。ロシアだからヨーロッパ東北部? でもロシアは日本のすぐ隣から広がっているから特にどの辺なのか? モスクワなんてドイツの近くじゃなかったか? でもウラジオストクは日本の北海道のすぐそこ。とにかく,日本にもある花だそうなので,絶滅しないように自然を大切にしてもらいたい。

カシスというと思い出すのは,「灰色の脳細胞」で有名な名探偵エルキュール・ポワロ。アガサ・クリスティ自身が作品の中で冗談で「何度も殺してやりたかった」と言うくらい,衣食住へのこだわりが強く時に理不尽なほどで,お酒は嗜まずにカシスのシロップを飲んでいる(コーヒーや紅茶よりココアが好き)。それを見る人たちが「ゲッ」となるシーンがよく出てくる。

カシスにも抗酸化作用があるそうなので,きっと「灰色の脳細胞」が活性化されるのだろう。ちなみにアガサ・クリスティは第1次世界大戦時には負傷兵の手当てなどをするために志願していて,その時に薬の知識も得て,それが小説の中でも生かされているという。「推理小説の女王」の中では,カシスが名探偵を作り出す薬だったのかもしれない。

このところ中性脂肪の値が上がってきているし,目も疲れるので,イワン・チャイの効能に期待したい。

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